Fallout 4のDogmeatが亡くなった。
FalloutシリーズやTES:Skyrimの開発に携わっていたJoel Burgess (@JoelBurgess)のTweet.
I said goodbye today to River, who most of you know as Fallout 4’s Dogmeat.
— Joel Burgess (@JoelBurgess) June 27, 2021
Heartbroken doesn't cover it, but I won’t eulogize her here. For twitter, I thought it'd be appropriate to look back at her impact on that game.
(plus, writing about game dev hurts less than grieving) pic.twitter.com/ayN1Vd6oqQ
無許可翻訳 原文は上記ツイートより
今日、Riverにお別れを言ってきた。『Fallout 4』の"Dogmeat"として、あの子を知っている人のほうが多いかもしれない。
胸が張り裂けそうだとか、そんな言葉じゃ言い表せない。でもここであの子を褒め称えるようなことはやめておく。
Twitterでは、記憶を遡って、あの子がゲームに対してどれだけのものをもたらしてくれたのか、それを振り返ろうと思う。
(悲しみにくれているより、ゲーム開発について書いてたほうがマシだろうし。)
色々書き連ねる前に、君たちにボランティア活動を推奨しておく。ボランティア活動ができなくても@ASPCA や @HSIGlobal 、地元の団体への寄付を考えてほしい。
ペットを飼いたいなと思ったときは、保護動物のことを最初に考えてほしいし、ブリーダーと取引をするときは責任ある選択を行ってほしい。
避妊/去勢手術、ワクチン接種をお願いします。
このスレッドは、僕がいつも話している『Fallout 4』におけるRiverの役割をまとめたものになる。Riverは、僕が"Dogmeat"に対して拭いきれなかった不安「Dogmeatが犬の形をしたただの武器になってしまうこと」を解決してくれた。
僕たちが生みだしたかったのは、"仲間"であって"戦闘要員"は二の次だった。
もともと、Riverを起用するという考えはなかった。
最初は、映画のアクターや警察犬として活躍するような、"プロフェッショナル"な犬を探すことから始めた。
多くのゲームがそうするし、そうすべきだと思う。ただ、結果的に僕らはそうじゃなかった。
始まりは、あるやる気に満ちた新メンバーが、Dogmeatチームに参加したことだった。
何日かしてDogmeatチームのデスクに訪れた。そこの壁は、歯をむき出しにして唸り声を上げ、攻撃態勢をとったジャーマンシェパードのイラストで埋め尽くされていた。
そして数日もしないうちに、Riverがスタジオに訪れるようになった。
Riverは数え切れないほどのミーティングに参加した。刺激を得るためとか、参考用の動画にしておくためとか、そんなのは些細なこと。一番の理由は、Riverがチームの一員になるためだった。
みんなRiverと強く結ばれていった。Dogmeatを登場キャラクターではなく、友達として意識するようになった。
Dogmeatチームは最初は小さなチームだった。それでも次第に、Riverは周りのスタジオメンバーの心を奪っていった。それにつられて、Riverの個性をゲームに取り入れようと協力してくれる人が増えた。
Riverはただのマスコットやイスピレーションではなかった。チームのメンバーとしてそこにいた。
これは、ゲームに対してとてつもない影響をもたらすことになった。(それに、Riverはこのおかげで賞まで受賞したんだった。みんなが最高の仕事をしてくれたおかげだ。)
下はその紹介記事。
Fallout 4's Dogmeat Wins Award for Best Dog
見ての通り、Riverの見た目はそっくりそのままゲームのモデルに反映されている。
容姿が理由ではなくて(実際美人な子だったけれど)、Riverの柄は、体勢を読み取ったり、表情をつけるのにとても都合が良かった。
So good! #Fallout4 #artteamisamazing #lookatthoseeyebrows pic.twitter.com/k3YEREugOv
— Michelle Burgess (@MichelleBurgess) July 8, 2015
Riverはホントにおとなしくて、 上品な犬だった。このおかげで、Riverのための音響演出やモデル・アニメーションの参照をすごく円滑に行えた。
Riverはチームのみんなが大好きで、みんなもそれに応えた。そこには信頼関係が生まれていた。
音声については、できる限り既存音声を使いたくなかった。これは結構大変で、特に"悲痛な鳴き声"を録るのは難しかった。
これを実現するには、僕らとRiverを引き離すしかなかった。僕が隣の部屋に立って、僕の匂いがあるのに絶対に会えないという状況を作って、Riverが泣き声を上げるのを待った
(あれには心が痛んだけど、再会の時の喜びに満ちた声を録ることにも成功した。)
最初期の頃に衝撃を受けたのは、Riverの歩き方だった。
@jean_simonetと僕がRiverと長い散歩をしていた時、Riverは歩くのが早いから、僕らの先を行っては立ち止まって、振り返りこちらを確認するという動作にJeanが気づいた。
この振る舞いはゲームに取り入れられて、君たちとの関係に大きく貢献した。
Riverはみんなを喜ばせることが大好きだった……そのために時たま大きな物を拾ってきたりしてた。Riverのやりたいことはすごい純粋だけど、その方法が変なこともしばしばあった。
これがDogmeatがアイテムを見つけたり拾ってきたりする行動に影響を与えてくれた。なかでも@jonpaulduvallと@RadHamsterが実現に尽力してくれた。これはDogmeatの戦闘スタイルを特徴づけるだけではなくて、プレイヤーの選択にも寄与した。
Dogmeatは敵を倒すことは優先しないことに気づいたろ?
Dogmeatは君のことを守り、時には身を犠牲にしてまで、君が自分の力で脅威に立ち向かうために時間とチャンスを与えてくれる。
もし君がジャーマンシェパードを飼ったことがあったら、この行動がよく分かると思う。
それにこれは『Fallout 4』における君とDogmeatの関係に対して、大きな意味を生みだしていると思う。
君の操作するキャラクターと同じで、Dogmeatは何にも縛られれない存在だ。
Dogmeatはあの世界で少し浮いた存在だ。君と同じように。
(Dogmeatの出自や起源を確認したいみんなごめん。ゲーム中にはわざと矛盾させたヒントがあるけれど、どれに対しても正しいということはできない。)
『Fallout』はクリーチャー、場所、シナリオ、キャラクターのどれをとっても奇妙なものまみれで、そんな世界を旅するゲーム。
仲間のNPC達は、悲劇のスーパーミュータントから人造人間の探偵まで何でもあり、まるで犯罪者のマグショットリストだ。
そんな奇妙な奴らに混じったDogmeatの奇妙さは、何も奇妙なところがないとこだろう。
Dogmeatは「絆」だ。君と世界を結びつける。いつも君のとなりにいてくれる。君を家族のもとに導いてくれる。君の期待に応えてくれる。Dogmeatは君に安全で幸せにいてほしい。
別の言い方をすれば、つまり、君を愛している。
この愛がRiverの生きた証であるなら、これほど嬉しいことはない。
安らかに。
あまりいい翻訳が思いつかなかったけど、多分Dogmeatという存在がFalloutシリーズでスターシステムとして、何度も現れていることと、作品をまたいでプレイするプレイヤーという、メタ的な関係のこと言ってるんだと思う。出自に関してもFallout3のDogmeatとの関係はぼかされてて、解釈はユーザーに委ねてる。
>悲劇のスーパーミュータントから人造人間の探偵
StrongとNick Valentineのことすね
> 別の言い方をすれば、つまり、君を愛している。
よくある言い回しだけど、献身の意味も含めてFly Me To The Moon的な感じがする。
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